官民協働・地域福祉ネットワーク蔵王

おはようございます!今朝の蔵王は曇りがちですが、時折青空も垣間見えるなんだかスッキリとしない天気です。しかし気温の方はあまり寒さを感じずに比較的過ごしやすい日になりそうです。
ところで先日、11月12日に蔵王町地域福祉センターにて「官民協働・地域福祉ネットワーク蔵王」という組織の総会がありました。この組織は立上から2年目を迎える組織なのですが、その発足の主旨は官民が協働で地域福祉の問題に取り組んで行くことで、地域の福祉の充実に貢献しようということだそうです。
やはり現在の日本の情勢を勘案するに、どうしても長年の不況により疲弊した地域は財政難からいまだ立ち直るどころか、地方交付税や補助金の削減で益々地域経済は疲弊する一方のようにも見えます。行政側としては財政難であれば真っ先に削りたいのは医療福祉費その点については色々と見解の相違はあるでしょうが、福祉が削減縮小してきたのは厳然とした事実です。それでも医療福祉費は毎年増大する一方、そんな事情もあって、官民が一緒に福祉に取り組むというのは、むしろ行政側にとっては「渡りに船」といった感じもするのかなあなどと個人的には思っています。事実行政側からの出席者は来賓として参加した蔵王町長、仙南福祉事務所副所長、蔵王福祉協議会会長をはじめとして、蔵王町議会の議員の諸先生方や役場の各課長も多数出席するなど関心の高さを、感じさせるものとなりました。
総会に先立って行われた研修会では、国土交通省 東北運輸局宮城運輸支局主席運輸企画専門官という舌を噛みそうな肩書きの佐藤一男氏が「地域の足、乗り合いタクシーや過疎地有償運送」についての講演をしてくれました。この地域の足については我々蔵王山水苑もとても関心を持っていて、今年の春には蔵王山水苑前に「仙台行きの高速バス」の停留を実現するなど行政にも積極的に関わり、この地域の過疎化を防ぎ地域の活性化になんとかつなげて行こうと思っている最中ですから、参加者の私もとても興味を持って拝聴しました。
続く総会でもそのことがメインの話題になり、町長の挨拶でも近い将来に地域の足について具体化していくとの言葉があり、行政側としてもその問題は避けては通れないという認識を示しました。
私は個人的に言うとこの足の問題は行政の「足かせ」だとは思わず。地域の商店街等の活性化につながる、チャンスだと思っています。なぜなら家に閉じこもりがちなご老人方が、地域の商店街などで買物をし、活動的になれば、活性化にもつながり、また健康を保ち続けられれば、医療費も削減される。結果的に地域経済の復興につながるのであれば願ったりかなったりということだと思うのです。もちろんそんなに単純には行かないとは思いますが、当たらずとも遠からずと言ったところだと思いませんか?
長くなってしまいましたが、こういう活動にも取り組むことで、第二の住まいに蔵王を選ばれる方や地域で困っている方の後押しをしていきたいと考えています。
※今日の写真は山水苑内いぶきの丘にある落葉の敷き詰められた公園の様子です。

山水苑日記 | 2007.11.15 09:18
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