みちのく湖畔公園のふるさと村にある【湯田河の松】に、冬の風物詩でもある【雪吊り】が行われました。この松は【ゴヨウマツ】で釜房ダムの建設によって水没した湯田河温泉に生育していたものなんだそうです。
3本立ちで、中央の幹を囲むように脇の2本が湾曲している形をしています。その枝振りが翼を広げている鶴のように見えることから【鶴の松】とも呼ばれいるそうで、推定樹齢は600 年ということです。
川崎町の指定文化財にもなっています。
【雪吊り】は、雪の重みで枝が折れることのないよう縄で枝を保持する伝統的造園技法です。今回は「りんご吊り」という手法で樹木の幹付近に柱を立て、先端から各枝へと放射状に縄を張る方法です。
りんごの栽培が日本で始まった時、実の重さから枝を守るために行った技法に由来しているそうです。
雪吊りには、雪から枝を守るという実用的な理由もありますが、冬景色を演出する化粧の意味合いもあるそうで、大変趣があります。
是非、見学に足をお運びください。