宮城県角田市小坂の元会社員大友伊佐夫さん(65)が地元の畑で露地栽培していた青パパイアが、収穫期を迎えた。春に植えた約100本の苗が1・4〜2メートルほどに伸び、緑色の実がたわわに育った。南国の果樹園のような光景が田園の中に広がっている。
大友さんは休耕田を活用しようと、東北では珍しいパパイアの露地栽培に挑んで3年目。初めて収穫にこぎ着け、「実を眺めるとうれしさがこみ上げる。愛情を施せば育つ」と喜ぶ。冠水を防ぐための水路を畑に掘るなど手間を重ねた。
国内で完熟させるには気温が低いため、熟していない青パパイアの段階で収穫し、野菜として味わう。インターネットでの販売や市内の「道の駅かくだ」への出荷を予定。大友さんは「サラダや炒め物、酢漬け、乳飲料の材料などにできそうだ」と初物の味を楽しみにする。
11月中旬ごろまで収穫を続ける見込み。
https://kahoku.news/articles/20210912khn000008.html