蓼(たで)
おはようございます!今日の蔵王はスッキリと青空、気温も上がっているようです。ところで今朝出勤して苑内の草原に蓼の花を見つけました。
昔から言う「蓼食う虫も好き好き」の諺のあの蓼(たで)です。あの諺は蓼の葉がとても辛いところから来ているようです。まあ人間も好みは様々ありますから、虫にも当然好みはあるでしょうね。
この蓼はとても小さくてカワイイ花を咲かせることでも、有名ですね。
万葉集にもこの花を詠んだ詩がありますのでご紹介します。
「我が宿の穂蓼、古幹(ふるから)、摘み生(おほ)し、実になるまでに、君をし待たむ」
我家の蓼の茎から実を採り、庭に植えてみましょう。そして来年実をつけるまで、あなたの事を待ち続けましょう。というなんだかとても切ない詩です。花も小さくて可憐なのでこういう「偲び愛」の詩がピッタリくるのかもしれませんね。
皆様もこの蓼の花を見て古(いにしえ)の人々の「切ない愛」に思いを馳せてみてはいかがですか?きっと現代人が忘れかけている、大切なものが見えてくるかもしれませんよ(^_-)-☆